風の力を利用した再生可能エネルギー

風の力を利用した再生可能エネルギー

風力発電とは?


風力発電は、風の力を使って発電します。
風力発電機の上部に付いている羽根 (「ブレード」といいます)に風が当たるとブレードが回転し、その力がナセル内の動力伝達軸を通じて 発電装置に伝わり、発電します。
発電された電気は、塔の部分(「タワー 」といいます )の中を通ってトランス変圧され、送電線に送られます。 台風などの暴風時は、ブレードの破損などの危険防止のために、ブレードの角度を変え(ピッチ制御※)回転を弱めたり、止めることができます。

風力発電事業とは?


風力発電事業とは、風力発電によって発電した電気を電気事業者に売却することで収益を得る事業です。
政府は、風力発電やソーラー発電をはじめとする再生可能エネルギーの利用・普及を推進するため、2012年7月1日から「再生可能エネルギー の固定価格買取制度(FIT制度)」を導入しました。FIT制度は、再生可能エネルギーによって発電された電気を一定価格で一定期間、電気事業者 が買い取ることを義務付けた制度です。本事業では、この制度を利用することで、将来における一定期間、安定した収益の実現をご提案致します。

風力発電のメリット


再生可能エネルギーによる発電

風という自然現象を利用するため、石油や石炭のように資源が枯渇する心配がありません。

温室効果ガスなどの有害物質を排出しない

火力発電の場合は、燃料を燃焼することで発電するためCO2が発生し、地球温暖化の原因となります。 原子力発電の場合は、放射性廃棄物という長期にわたり管理が必要な有害物質が排出されます。 風力発電は、風という自然現象をエネルギーに変えるためクリーンなエネルギーとなります。

夜間の発電が可能

ソーラー発電では、太陽の出ていない夜間の発電はできませんが、 風力発電は、夜間や日射の少ない時でも風が吹けば電気を生み出すことができます。

発電効率が高い

風力発電は、風のちからの約40~45パーセント程度を電気に変換できるとされています。 約15~20パーセント程度とされているソーラー発電など、他の再生可能エネルギーによる発電と比較すると 風力発電は発電効率が高いといえます。

風力発電のデメリット


不安定な発電量

一定の風速であれば、安定して発電することができます。しかし、無風や風の状況によっては発電できない ため、どうしても発電量にばらつきが出てしまいます。また、台風の時などあまりにも強風な時や暴風時は、 設備の故障を避けるため、設備を停止します。その場合は、発電ができません。

騒音の発生

風車のブレード部分が回転する際に、風を切る音が発生します。また、装置からも機械音が生じます。 一般的には200m~300m離れると冷蔵庫などの機械音と同等程度に緩和されるといわれています。

動物への影響

周辺に住む鳥類、特に猛禽類や渡り鳥などへの影響が心配されます。 風車のブレード部分に鳥が巻き込まれてしまうことがあります。

天災による影響

地震や津波、落雷によって風車が故障するリスクがあります。また、着氷雪などによって故障するリスクがあります。